先日、あるコンサルタントの方と食事をする機会がありました。お酒がすすむうちに熱い話へと発展していき、折角なので勉強させていただきました。コンサルといっても様々な種類があるのですが、今回は企業の成長という観点からのものです。企業が成長していくには以下の6つの点が重要となります。
① 営業構造
② 商品力
③ 組織構造
④ 人材育成
⑤ 組織風土
⑥ 財務体質
税理士事務所を例に考えてみます。
【営業構造】
どのような営業をしていくのか。 継続的な仕事を獲得するのか又は単発の仕事を獲得するのか。お客様のターゲット層(規模、業種、地域など)をどうするのか。 マーケティングについても行います。
【商品力】
営業構造が決まれば、次に何を売るのか? 商品がなければ営業の仕様がありません。よく税理士事務所に「何が得意ですか?」と聞くと「何でも幅広くやっています。」という答えがかえってきます。それもひとつの商品なのですが、大きな商品力とはなりません。何を売っていくのかを明確にし、自社の商品を絶対的なものに確立させます。
【組織構造】
営業構造と商品力が決まれば、それをどのような組織でやっていくかを考えます。税理士事務所の仕事でもいろいろとあります。入力作業をする者、商品を作り上げる者、社長様と直接話す者、外部に営業する者、総務的な仕事をする者、管理をする者など様々です。小規模な先では一人ですべてを兼業していることが多いでしょう。成長を意識するなら改善した方がよいでしょう。
【人材育成】
組織が決まれば、どのような人材をどのようにして育てていくのかを考えます。足りないから補充を繰り返すといった具合では成長は見込めません。先を見た人材育成が必要です。
【組織風土】
すべて形式に当てはめるわけではなく、特色を出すことも重要です。理念にあった組織風土を大切にします。あまりに形式にとらわれすぎると組織がうまく稼働しないことになる場合もあるので注意が必要です。
【財務体質】
財務体質を見直し、資金繰りがうまくいくようにします。決算期が重なれば単月ではマイナスになる月もでてくるため、その時期に合わせてプランを練ります。必ず事業計画を作成しましょう。お客様には作成を勧めますが、自社では作成していない税理士事務所もあるようです。
以上、簡単な説明でしたが、すべて考えてやっているという会社であれば成長していく会社といえるでしょう。現状に満足している会社であれば現状維持、営業する余裕などないという会社であれば衰退をたどるでしょう。すぐに効果があるわけではないですが、こつこつと積み重ねることによりきっと会社が成長していくことになるでしょう。
京都本部 中村
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